なんとなくわかるJava入門#1 実際に動かしてみる編
こんにちは。
今回は実際に動かしてみる編です。目標は「プログラムを動かすイメージをつかむ」ことです。細かい書き方のハナシは後にして、こんな感じで動くんだ!となんとなくつかんで頂けたらと思います。
Eclipseを起動する
1) 前回の繰り返しになりますが、エクスプローラ(Windowsの下にあるフォルダみたいな絵)から「C:\pleiades\2023-12\eclipse」にある「eclipse.exe」をダブルクリックして、Eclipseを起動しましょう。
※ よくわからん人は、Windowsの左下にある虫眼鏡を押して「C:\pleiades\2023-12\eclipse」を入力してエンターキーを押す。そうすると小画面が表示されるので、ここにある「eclipse.exe」をダブルクリック
2) 下の画像のようなものが表示されたら、起動を押下
3) 下の画像のようなものが表示されたら、起動OK。
今日はここから、実際にプログラムを動かしてみて、なんとなーくJavaを動かすってこういうもんなんだと、つかんでもらおうと思います。
プログラムを動かしてみる
まずはEclipse上でJavaプログラムを書いて、実行してみようと思います。
以下の手順を実施してみて下さい。
1) ツールバーのファイル > 新規 > Javaプロジェクトの順に選択しましょう。
※Eclipseの一番上の「ファイル(F)」などが書かれている行。これをツールバーと呼びます。
2) そしたら、小さい画面が開くので、プロジェクト名のところに「HelloWorld」を入力し、下のところにある「完了」ボタンを押しましょう。
3) これで、Javaを開発するためのフォルダ(プロジェクト)が作成されました。
画面左側の「パッケージ・エクスプローラー」の部分に、さきほど作成したHelloWorldというフォルダがあることを確認してください。これがプロジェクトと呼ばれるものです。
4) プロジェクトを選択し、右クリック「新規>クラス」を選択しましょう。
5) また子画面が表示されるので、名前:のところに「HelloWorld」を入力し、下の完了ボタンを押す。とりあえず、これが何なのか?ということは気にしなさんな。
そうすると、HelloWorldプロジェクトのsrc > (デフォルト・パッケージ)にHelloWorld.javaが作成されます。これがJavaファイルと呼ばれるものです。
右側にHelloWorld.javaと書かれたエディタが開かれるのを確認してください。これが、Javaファイルの中身です。Javaファイルの中にプログラムを書いて、実行します。
6) 以下のプログラムをコピー&ペースト
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは。Java!!");
}
}
※コピー&ペースト
上のプログラムをドラッグし、Ctrl+Cでコピー、Eclipseのエディタをの内容を
Ctrl+Vでペーストして、置き換える。
こんな感じになったらオッケー!
エディタのタブの部分に「*HelloWorld.java」というように「*」が表示されています。これは、まだ保存していないということを表しています。
7) プログラムを変更したので、保存しましょう(Ctrl+S)。「*」が消えていたらちゃんと保存されています。これで、プログラムの作成は完了です。
8) HelloWorldプロジェクトのsrc > (デフォルト・パッケージ) > HelloWorld.javaを選択し、右クリック > 実行 > Javaアプリケーションを選択しましょう。これによって、プログラムが実行されます。
そうするとEclipse の下のところにある「コンソール」に、下図のように表示されます。
エディタのところに書いたプログラムが実行され、その結果として、「こんにちは。Java!!」が表示されています。
プログラムと実行結果を観察してみる
ここからは、先ほど書いたプログラムと実行結果を観察して色々と試してみたいと思います。
1) プログラムと実行結果を観察してみましょう。
ここから予想できることは、
System.out.println("ここに書いた内容が表示される");
ということです。
2) では、以下のような出力結果になるように先ほどのプログラムを予想して書き換えてみて下さい。
答えは、次のような記述になります(必要な部分のみ抽出)。
System.out.println("Hello Hello!");
System.out.println("GoodBye!");
ここから分かることとしては、プログラムは上から下に向かって実行されることです。
3) また、プログラムは計算もできます。次のように記述して動作を確認してみて下さい。
System.out.println("1+1");
System.out.println(1+1);
System.out.println("1+1の解は" + (1+1));
次のように出力されましたか?
ここから分かることとしては、「"」で囲むと文字列として扱われること、「"」で囲まなければ計算されて数値が表示されること、文字列と数値を足したら数値を文字列にして連結されることです。
4) 最後に、次のように誤ったプログラムを書いてみて下さい。きっとプログラムの誤りを教えてくれるでしょう。
System.out.println("セミコロンがないよ")
赤の×印が、プログラムの誤りであることを示しています。プログラムは、融通が利かないので、セミコロンひとつないだけで動かすことができません。
public class HelloWorld { ... だとか、public static void main...だとか、そのほかの記述については、取り合えず今回は無視してください。
魔法の言葉で、この中に色々と書くと計算したり、画面に表示したりしてくれるんですね。
まとめ
- public static void main ... の中に書いた記述が実行される
- System.out.println("ここに書いた文字が表示される");
- ""で囲むと文字列として扱われ、囲まないと計算される
- 誤ったプログラムを書くと、赤い×印で教えてくれる
こまけぇハナシ
ここからはこまけぇハナシなので、なんとなく分かった気がする程度になれば良いです。ざっくりと、プログラムが動く仕組みについて理解しておきましょう。
今回、編集した「HelloWorld.java」のをソースコードと呼びます(ソースと呼ぶこともある)。ソースコードは、人間が理解し易い形式で書かれたコンピュータへの命令書です。
ソースコードはあくまで人間が理解できる形式で記述されたものなので、コンピュータはソースコードを理解することができません。そこで、ソースコードをコンピュータが理解できる形式のファイルに変換する必要があります。
ソースコードをコンピュータが理解できる形式のファイル(オブジェクトファイル)に変換することを「コンパイル」と呼びます。Javaでは、このソースコードにあたるファイルがJavaファイルであり、オブジェクトファイルがclassファイルになります。
コンパイルなんてやらなくても実行できたじゃん?と思うかもしれませんが、Eclipseでは、ソースコードを保存したときに、勝手にコンパイルしたり、いろいろやってすぐに動かせるようにしてくれています。つまり、こんなこと知らなくても作れちゃうのですが、発展的なことをやろうとすると必要な知識になります。今のうちにざっくりレベルでいいので理解しておきましょう。
※ 実行するにはコンパイル以外にもいろいろとハナシがあるのですが、今は知らなくても良いです。
※ プログラムとは、「コンピュータを動作させるために用意された命令のまとまり」なので、文脈によってソースコードのことを指していたり、オブジェクトファイルのことを指していたりするので、注意しましょう。
まとめ
終わりに
次回は変数編です。本格的にJavaの書き方について学習していきましょう!ほんじゃ、また。
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